STORY
農業と、地域と、仲間と
共に未来へ
40年前に山を削ってつくられた「開畑」と呼ばれる80万㎡もの広大な農地が広がる千葉県匝瑳市。「ミニ北海道」を思わせるような景観は地域でも親しまれています。しかし、肥沃な表土を剥ぎ取ったために水はけが悪く痩せていることに加え、高齢化による農業の衰退によって耕作棄地が広がってしまいました。
しかし、今、そこに変化が始まっています。畑の上に太陽光パネルを設置して農業と発電を同時に行うソーラーシェアリングが、希望の光となって広がっています。売電収入を活用して農業を支えることで、荒れ果てていた畑が復活し、安定した農業にもつながっています。売電収益は地域を支える「村つくり基金」としても活用されています。長い間「厄介物」だった「開畑」が農業や地域を支える「救世主」に変わったのです。
「匝瑳おひさま畑」はこうした流れをさらに推し進めるために設立されました。長年引き受け手が見つからずに塩漬けされていた耕作放棄地を引き受け、ソーラーシェアリングを活用して農業を続け、地域つくりにも貢献します。
開畑の大地に降りそそぐおひさまの光を農業と発電で分かち合い、売電収益で農業を支え、環境と地域を守り、地域の人たちと一緒に持続可能な社会をつくり上げるのが「匝瑳おひさま畑」の願いです。
株式会社匝瑳おひさま畑 代表取締役
椿 茂雄